笑わない街
GF別冊もだいぶ読み進めてみた。
まず何よりも稲葉義明氏のブレカナリプレイの秀作ぶりに感心した。
このリプレイ。決して派手でもなく、また特別なテクニックもないのだが、非常に丁寧に作られていて、初心者にブレカナの遊び方を伝えるには格好の素材であるように感じる。このリプレイ一本でブレカナという世界や聖痕者と殺戮者いう存在を理解するには十分だろう。
だからこそ、こういうリプレイこそ最初に文庫などにすべきだったと思う。『まことの騎士』は傑作だが、あれは技術的に高くなければ為しえないリプレイだし、きくたけのそれは単なる内輪のおふざけに過ぎない。
そういう意味で今作は非常に秀作である。
せめてゲーマーズ・フィールドの本誌に掲載できていればと思うのだが…。