涼宮ハルヒの憂鬱

 ハルヒ、楽しいなぁ。
 細かい部分のマイナス点を、それほど意識せずに見て楽しめる。こういうのは作品として非常に大切だと思う。
 どっちにしても完璧な作品なんてありえないわけで、まして作る側と見る側の主観も当然違ってくるのだから、無理に最大公約数的な『楽しさ』を作ろうとすると大概失敗する。種みたいにね。

 ハルヒという作品を全体的に俯瞰してみたら、全体的には微妙なところがいくつもある。だが、それを押してキャラクターの魅力を最大限に描き出すことに成功しているが故に、この作品は成功したのだろうと思う。

 と、まあゴタクはともかくとしても。

 ハルヒはかわいい。それを見つめるキョンの視線もまたいいのである。