アルシャードガイアRPG

 すっかり読み込んでいる日々。

 本来私はアルシャードというシステムが大嫌いなわけだが、多少違う印象を抱いている。
 一つには、同時発売のリプレイ『明日へのプロファイル』が非常に良く出来たリプレイになっていたからだ。

 アルシャードガイアのルールブックを読んでも、あまり面白く感じなかった。それはアルシャードffに時にも感じたことだが、あまりに出来すぎた、綺麗過ぎるシステムであるが故にTRPGならではの人間臭い雑然としたものを感じることができなかったからだ。
 これが普通の、それこそ元となったファイナルファンタジーのようなTVゲームとしてなら良いだろうが、TRPGにおいてはやはり魅力を半減されていると考えている。
 だが、今回は同時発売でリプレイを出したことによって、やはり魅力のたらない世界観の補足をリプレイという形である程度補完していると感じられた。この形式はかつてのソード・ワールドと近いのかもしれない。今やスタンダードの代名詞となったソード・ワールドでさえ、最初の基本ルールブックだけでは魅力を伝えきれていない。スチャラカ冒険隊があって初めて為しえた偉業なのだと言えるだろう。
 そういう意味では同じスタンダードを謳ったアルシャードガイアも、同じことを目指したのかもしれない。

 まだプレイしてないために実際のプレイがどうなるかわからない。
 だがとりあえずやってみたいと思わせるだけの魅力はあった、と評価はできるのではないかと思っている。