SSSアヤカシ

　SSSアヤカシを…まあ買っては見たものの。
　しかも、全然読んでいないので正直こんな評価をする資格なんてないんだけれど。

　でもやっぱりインスピレーションってあると思うんだ。

　かつてN◎VASSSを見たとき、中村さんの前書きを読むだけでワクワクしたもんだ。馬鹿みたいなナルシズム、勢いのあるサイケデリックな文体。
　いずれもまた、まだ見ぬ物語を想像させる破壊力が確かにあった。

　でも、どうだろう。
　今僕は丹籐さんの文章を見て何も感じない。
　心が湧きあがるどころか、むしろ虚しくてしょうがない。
　かつて胸躍らせたN◎VAはどこに行ってしまったのだろうか。

　今更言うことでもない。N◎VAがそうなったことはもうずっと昔に気づいていたし、わかっていた。でも、今だってやっぱりN◎VAが好きで、好きだからこそ。

　虚しいだけのN◎VAに悲しみが押し寄せてくるんだ。