アニメなんて…

 一昔前ならアニメなんて、大人の見るものじゃなかった。
 いつまでもアニメを見て、漫画を読むようなことをすれば白い目で見られていた。それゆえにオタクはオタクだった。

 是非はない。
 ただそういう時代において、過去の作品と比較されるという状況は起こりにくかったし、クリエイターもまた何かに引きずられることなく時代ごとのオリジナルとして存在を許されていた部分もまたあるのだと思う。

 そういう意味では、現状いつまでたってもオタクであり続ける大人が大量に発生していること自体が憂きことなのだろうとは思うのだ。